水無月


銀座の仙太郎で「水無月」が売られていたので、買ってみました。

IMG_4187 IMG_4183

水無月

「水無月」は6月30日の「夏越の祓(なごしのはらえ)」に合わせて、京都を中心とした地域で食べる風習がある和菓子です。過ぎた半年の穢れを祓い、来る半年の無病息災を願って食べます。

三角形の白い外郎(ういろう)は氷を模しており、小豆の粒餡が外郎にのせられています。小豆の赤い色が邪気を祓うとされ、三角の形をしているのも、魔除け・厄病除けの意味が込められているそうです。

由来

現代のような冷房がない時代、貴人達は夏の暑さをしのぐために、冬のうちに氷室に保管しておいた氷を口にしていました。 室町時代、旧暦6月の朔日(1日)は「氷の節句」とされ宮中や幕府では、氷室から運ばれた氷を口にする行事があったそうです。氷を口にすると、夏痩せしないとされていました。

庶民にとっては氷は超高級品であり、到底手に入るものではありませんでしたので、氷に見立てて作られたのが水無月です。

私が初めて「水無月」という和菓子の存在を認識したのは、10年ほどの錦市場商店街です。おそらく、昔は関東ではあまり扱われていなかったと思います。

コンビニの「恵方巻き」のように仕掛け人がいるのか、それとも別の要因で広まったのか、気になります。

【編集後記】

Twitterで話題になっていた「くずし字学習支援アプリKuLA」をダウンロードしてみました。電車の中で、くずし字の勉強ができます。掛け軸をすらすら読めるようになる日が来るといいな。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする