鳥居清長と相撲浮世絵


両国・回向院で開催されていた「2日間だけの清長と相撲浮世絵展」に行ってきました。

今回のイベントは歴史家の安藤優一郎先生に教えていただきました。

相撲の街・両国

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相撲の街・両国へ。

両国は言わずと知れた相撲の街です。駅の中には人気力士の手形が飾られ(白鵬関の手は大きかったです。)駅を出れば本物の力士が歩いていて、たくさんの外国人観光客がスマホのカメラを向けていました。

今は相撲好きな女性も増えていて「スモ女」というらしいです。

回向院 歴史の中で庶民と共に歩んできたお寺

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回向院は、今からおよそ360年前の明暦3年(1657年)に開かれた浄土宗の寺院です。

この年、江戸では「振袖火事」の名で知られる明暦の大火が起こりました。この災害により亡くなられた人々の多くは、身元や身寄りのわからない人々でした。当時の将軍家綱の命によりこのような人々の亡骸を手厚く葬るため、回向院の現在地に土地を与え、「万人塚」という墳墓を設け、大法要を執り行いました。このとき、お念仏を行じる御堂が建てられたのが回向院の歴史の始まりだそうです。

その後も、無縁仏を祀っているそうで、境内には石碑がいくつも並んでいます。

江戸時代、回向院は庶民による一大文化発信拠点でもありました。

清長と相撲浮世絵展

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回向院の門をくぐり少々進むと右側に念仏堂があります。

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今回の浮世絵展では、鳥居清長の浮世絵と共に、江戸時代の文化の華である回向院相撲を描いた浮世絵を見ることができました。

また、無落款ながら清長の作品と考えられている肉筆の「金太郎と熊」を間近に見ることができ感動しました。

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境内の大きな力塚が回向院と相撲の深い繋がりを示しています。2016年は力塚が建立されてちょうど80年だそうです。

【編集後記】

今回の浮世絵展は興味深い作品が多く、境内のお坊さんの対応も大変感じが良かったです。

だからこそ、2日間という開催時間の短さが残念でした。また、清長のネームバリューの割には来場者が少なめかなと感じました。PRの問題かな…

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