神社の企画力と広報力


今日7月21日は神前結婚記念日だそうです。

1900(明治33)年の今日、千代田区の東京大神宮が神前結婚式のPRを始めました。

当時は日比谷の地に鎮座していたことから、「日比谷大神宮」と呼ばれていたそうです。

それまで結婚式は家庭で行うのが通例でしたが、この年の5月10日に「皇室御婚令」が発布され、当時の皇太子殿下(後の大正天皇)と九条節子姫(後の貞明皇后)の御婚儀が宮中の歴史において初めて皇居内の賢所(神前)で行われました。

御婚儀の御慶事を記念して、日比谷大神宮では一般の人々に向けた神前結婚式を創始し、PRを行ったのが現在の神前結婚式の始まりとのことです。

神前結婚式を見ていると、まるで長い伝統があるような錯覚を覚えますが、現代の形式が整えられてから100年ちょっとしか経っていないのが意外でした。

年始や休日に東京大神宮を訪れると、良縁を願う女性(時には男性も)が長蛇の列を作っています。

こちらの記事によると1998年頃から東京大神宮はフリーペーパーや各種女性誌等で“縁結びの神社”としてPRをされていたそうです。地道な努力が今の大人気に繋がっているんですね。

“神前結婚式”にしても“縁結びの神社”にしても、著名な神社とはいえ優れた企画と広報が大事なんだなと感じました。

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