7月13日から昨日15日まで行われる祖先の魂を祀る行事を盂蘭盆会(うらぼんえ)と言います。
「盂蘭盆会」の起源
「盂蘭盆」は、サンスクリット語の「ウランバナ」の音訳で、倒懸(とうけん)という意味です。倒懸とは人の手足を縛ってさかさまにつるすことです。
インドで行われる死者がうける逆さ吊りの苦悩を払うための供養が「盂蘭盆会」の起源と成りました。
個人的にはお盆というと、きゅうりで作った馬や茄子で作った牛をお供えするのんびりした印象が強いのですが、本来は恐ろしげな行事なのですね。
日本化した「盂蘭盆」
盂蘭盆・お盆は仏教の行事ではあるのですが、調べてみると、この時期に帰って来る霊は荒御魂(あらみたま)であって、怨霊的な性格が残っている霊だそうです。
荒御魂は神道的な考えですから、仏教の行事が土着の宗教に大きな影響を受けて今の盂蘭盆会があるんですね。
なお、関東では七月にお盆の行事をするが、関西においては八月一三日から一五日に行われるそうです。