門火(かどび)


盂蘭盆 (うらぼん) の終わり、または葬送の際、死者の魂を迎え送るために家々の門口や寺の門前で焚く火の事を門火(かどび)といいます。

私は知らなかったのですが、婚礼時、嫁が実家を出発する際や婚家に入る際に門前で門火を焚き、再び帰ることのないことを願うという風習もあるそうです。
火の力によって(悪)霊を追い払おうというアミニズム的な思考から来ている行事なのかなと考えました。

今の感覚ですと嫁に出す娘と霊を一緒にするのは酷いなあとも思いますが、昔は嫁に出した娘が再び帰るというのは、背景によっぽど縁起が良くないことが起こるという事なのでそれを祓いたかったのかもしれません。

盂蘭盆は旧暦の7月13日から16日とされますが、13日に祖先を迎え(「精霊迎え」)16日にお盆の間の一緒にすごした祖先の霊を送り出します。(「精霊送り」)

この祖先の霊を送り出す時に焚く炎が「門火」や「送り火」と呼ばれます。

有名な京都の「五山送り火(大文字焼き)」もその一つです。

昨日のブログでも書いたように関東では7月に盂蘭盆の行事を行いますが、関西においては八月に行うそうなので、五山送り火も8月16日なんですね。

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