和の美とソーシャルメディア4


昨日のブログでは、イベントをブログやSNS等で配信してもらいたい場合、主催者側が満たさなくてはならないと思う条件を素人なりに考え、次の二つをあげました。

  1. 写真を撮るポイントを主催者側が提供する
  2. 何処を撮って良いか・何を書いて良いかなどどんな情報発信の仕方なら問題ないのか明文化する

何処を撮って良いか・何を書いて良いかなどどんな情報発信の仕方なら問題ないのか明文化する

条件1については、昨日のブログで触れたので、今日は条件2についてです。

7月9日のブログで山種美術館が、「写真撮影に関するお願い」(A4サイズ)を配布していた子をを書きましたが、凡そ次のことが明記されていました。

  • 撮影可能な作品(館内の地図付き)
  • 個人の記録・参考としての私的使用に限り撮影可能なこと
  • 動画撮影禁止
  • ガラス面に撮影機器を近づけ過ぎないこと
  • フラッシュ撮影・ライト使用禁止
  • 三脚・自撮り用スティックなど、作品の安全を損ねる機器の使用禁止
  • その他、作品の保護・安全のために係員の指示に従うこと

など。

また、使用方法としては凡そ次のことが明記されていました。

  • 撮影した画像を個人のWebサイト・ブログ・SNS・電子メールなどインターネット上で掲載・送信する場合は、必ず「展覧会名、作家名、作品名、所蔵者名」を記載すること
  • 撮影した画像を印刷物(会報、絵葉書・年賀状など)に掲載したり、それらを配布・販売することの禁止
  • 撮影写真は私的な使用に限ること

など。

上で挙げたのは注意事項の一部ですが、細かい内容を明文化し配布していて、昨今の状況に合い、非常に来場者の立場に立った処置だなと感じました。

今、一部の能楽の講演などでも、追加料金を払うとバックツアーに参加し、演者の方による説明を受けることができたりします。

追加料金といっても高額ではありませんし、衣装や能面を間近で見ることができるので大変おすすめなイベントです。

ただ以前参加した折に、バックステージでの撮影の可否について何も言及がなく、ある人は何から何まで写真に撮り、ある人は遠慮して写真を撮らないという状況になったことがありました。そして係りの方がツアーが終わってから、〇〇の写真は個人のソーシャルメディアに掲載可であるが、〇〇の写真は個人で楽しむのにとどめてくださいとおっしゃり、すこしだけ困惑した思い出があります。

能楽の関係者の方達も、HPを充実させたりTwitterで情報を配信したりとソーシャルメディアへの積極的な取り組みを始められているのは感じるのですが、個人の情報発信についてはあまりまだ配慮されていないのかなと感じることがあります。

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