和の美とソーシャルメディア


先日広尾の山種美術館で「江戸絵画への視線 ―岩佐又兵衛から江戸琳派へ―」(8月21日(日)まで開催中)を見に行きました。

写真撮影に関するお願い

そこで「写真撮影に関するお願い」というA4の紙をいただきました。

カメラマークが表示されている下記4点の屏風のみ、個人の記録・参考としての私的使用に限り、撮影を許可されるということで、その撮影方法(動画撮影禁止・フラッシュ使用禁止など)や写真の使用方法について注意事項が詳しく言及されていました。

  • 槇楓図 伝 俵屋 宗達 山種美術館所蔵

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  • 秋草鶉図 酒井 抱一 山種美術館所蔵

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  • 四季花鳥図 鈴木 其一 山種美術館所蔵

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  • 松秋草図 伝 土佐 光吉 山種美術館所蔵

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個人の情報発信

注意事項の中に、撮影した画像を個人のWebサイト・ブログ・SNS・電子メール等インターネッット上で掲載・送信する場合は、必ず「展覧会名(江戸絵画への視線展)、作家名、作品名、所蔵者名(山種美術館)を記載する旨が書いてありました。

現代は、ブログやSNSの発達により個人がとても大きな情報発信力を持つ時代です。

個人に撮影と配信の許可を与えることを明確にすることは美術館の経営においてもプラスになるのだろうなと感じました。

また、個人としては、どこまで情報を発信して良いのか、どのような条件なら情報を発信していいのか美術館が側に明確にしてもらった方が、安心して情報を発信できると思うのです。

残念ながら私がうかがった日ではないのですが、山種美術館では「青い日記帳×山種美術館 ブロガー内覧会」というイベントも開催されていました。

このイベントは、ブログ、Facebook、Twitter等で、「江戸絵画への視線 ―岩佐又兵衛から江戸琳派へ―」の魅力をレビュー記事としてリアルタイムに執筆・紹介してもらうというこころみです。

リアルタイムというのもITの強みですね。

HPを拝見したところ、有名ブログ「青い日記帳」のTakさんや山種美術館館長・学芸員の方によるお話があり、カフェでの投稿タイムまで設けているというとても充実した内容でした。

今後機会があったら是非わたしも応募してみたいと思います!

こういった個人の情報発信に積極的な美術館・博物館が増えたら、美術館・博物館がもっと身近な存在になるのではないかと感じました。

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