七夕 旧暦・乞巧奠(きっこうでん)


今日7月7日は七夕の日です。Gooleのロゴも七夕仕様になりましたね。

旧暦の七夕

とはいえ、まだ梅雨があけておらず、天の川をはっきりと見ることも難しいと思います。

今日の東京は天気に恵まれましたが、雨の七夕というのも多いと記憶しています。

もともと七夕の行事は、太陰太陽暦の7月7日に行われていました。太陰太陽暦(旧暦)の7月7日の夜は月齢およそ6の月が南西の空に出る夜です。また現代の暦と太陰太陽暦にはずれがあります。例えば2016年の伝統的な七夕の日は8月9日に当たります。

現代の七夕と違い、伝統的な七夕の夜は梅雨明け後で晴天率が高く月は夜半前には沈み、その後は天の川がくっきりと見えるという星の観察条件に恵まれている可能性が高いのです。

乞巧奠(きっこうでん)

7月5日のブログでふれたように、平安時代には乞巧奠(きっこうでん)という祭が盛んになりました。

宮中や貴族の館などでは南庭に高机を4台出して、その上に織女星と牽牛星の二星に貸す琴・琵琶・硯・筆・短冊・五色の糸や布を並べました。これは星に貸して使っていただくことで、自分の技術が向上することを願ったからです。

また笹を二本立てて糸を張り、これに五色の糸を下げ、梶の葉を添えました。

そして、蹴鞠や詩歌・管弦が奏されると、男性は賀茂川、広沢の池や大沢の池などへ出かけて、水に映った織女星と牽牛星を見ました。

一方、女性は和歌を書いた梶の葉を、水を張った角盥(「つのだらい」と読む、左右に2本ずつ角のような長い柄のついた小さなたらいのこと。)に浮かべ、そこに織女星と牽牛星を映して見ました。

星を水に映して見るという風習が成り立つのも、太陰太陽暦の7月7日の夜が星を見るのに適した条件を満たしていることが多いからですね。

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