東京ミッドタウンで味わう「雨」


羊羹で有名な虎屋さんの東京ミッドタウン店ギャラリーで開催されている企画展「雨を感じる」に行ってきました。(現在も開催中)

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雨の名前

この頃、毎日「雨」や「天気」をブログのテーマにしている気がします。

こんなに雨に興味があるのは私だけなんじゃないかと、読んでくださっている方は退屈するんじゃないかと思ったのですが、この企画展の解説によると日本語には雨にまつわる名前は400語以上あるそうで、日本人が古くから雨に深い関心を寄せていたことがわかります。(私だけじゃなかった!)

日本は世界的に見ても降水量が多い国です。

また春から夏へ変わるときの梅雨、夏の終わりから秋にかけての秋雨、秋の末から冬の初め頃に降る時雨など、四季折々に雨の表情も変わります。

雨の名前は20種紹介されています。今の季節に合うものは、次の3種でしょうか。

  • 梅雨
  • 五月雨
  • 喜雨(きう)

「梅雨」は梅の実が黄熟する頃に降ると言う意味から。日本の季節は四季(春夏秋冬)とされることが多いですが、梅雨を加えて五季とすべきだと提唱する声もあるそうです。

「五月雨」は「梅雨」の雅語です。6月9日のブログでも取り上げました。

「喜雨 」は空梅雨や日照りにより農作物が壊滅的な打撃を受けた時、そこへ降ってきてくれる待望の雨のことです。「慈雨」とも言います。展示には書いてありませんでしたが「雨喜び(あめよろこび)とも。

雨への関心

なぜ日本語には雨にまつわる名前が400もあるかというと、日本人が昔から雨に深い関心を寄せていたから、もっといえば雨に深い関心を持たなければ生きることができなかったからではないかなと思いました。

雨は田畑を潤し命を支えてくれますが、一方で災害を引き起こす要因にもなります。

今、九州地方での記録的な豪雨がニュースを騒がせています。現代日本でも豪雨は大きな災害を引き起こすのです。

治水技術が未熟であった時代、日照りや豪雨は、より直接的に人々の生活を脅かしたと思われます。

雨を観察し、小さな差異に気づき名付けることで、天候に関する知識を共有(言い伝えも含む)し、状況を正確に判断し雨と共生してきたのではないでしょうか。

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