建長寺と明月院


鎌倉を代表する寺院の建長寺に行ってきました。

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建長寺

建長寺は北鎌倉駅から15分から歩いたところにある、臨済宗建長寺派の大本山です。山号(さんごう)は巨福(こぶく)山。

山号とは寺院の名前の上に付ける称号のことです。例えば、延暦寺の「比叡山」や金剛峯寺の「高野山」などが有名ですね。平安時代以降、寺院は多く山に建てられた為その山の名で呼ばれていました。鎌倉時代以後は平地の寺院にも用いるようになりました。

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建長寺と明月院

建長寺は、北鎌倉駅から鎌倉駅に向かって歩くと、明月院の次にあらわれる大きな寺院です。

地図で見ると、明月院と建長寺は隣り合っていて、移動時間も10分程だったと記憶しています。

しかし威風堂々とした総門(巨福門)と広大な境内を持ち境内に重要文化財が並ぶ建長寺と、姫紫陽花が溢れ境内で兎が飼育されている明月院は趣きが大きく異なっています。IMG_4438IMG_4440

建長寺は1253(建長5)年に鎌倉幕府5代執権北条時頼が建立した日本最初の禅専門道場です。時頼に招かれた南宋出身の蘭渓道隆が開山となり蘭渓道隆によって宋風の純粋禅が伝えられました。

1293(正応6)年4月の永仁の鎌倉地震で倒壊・炎上しましたが再建され、1310(延慶3)年に勅願寺、1341(暦応4)年に鎌倉五山の第一位になります。

権力者によって建立され「勅願寺」「鎌倉五山の第一位」になるという歴史を持った建長寺と、幕府が置かれる前の鎌倉で地元の武将によって創建された「明月庵」をはじまりとする明月院とでは、地理的に近くても性格は全く違ってくるのだと思いました。

【編集後記】

明月院は紫陽花の季節(6月)だけ拝観料が値上がするようです。そして本堂後庭園に入るのにもお金がかかります(笑)紫陽花や花菖蒲の素晴らしさを考えればリーズナブルですが、こんなところにも建長寺との違いを感じました。

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